浩瀚×ちび陽子／やたず

　　　『浩瀚×ちび陽子』

　窓から彼女の髪と似た光が差し込んで、長い影を作り出す。茜色の空が残酷にも、陽子に現実を突きつけた。

　今日も来なかった…。

　彼女は呟くと、静かに滴を零した。
　何時もはあどけない笑みを零す唇が、御し難い感情の前に今は鳴咽を漏らしていた。
　泣き声のみが響いていた室内に卒然と、扉が開く音がした。
　童女ははっとして顔を上げる。
　夕日が齎す光の届かぬ影の中から、ゆっくりと背の高い人物が現れた。
「主上」
　その声に確信を持って、童女は彼に駆け寄り、抱きついた。小さな手で浩瀚の着物を掴み、二人を分かつ存在の介入を阻むように密着の度合いを強くする。
「どうして……あいにきてっくれ、なかったの…？」
　涙声で尋ねると、彼は
「申し訳ありませぬ」
　と詫び、屈み込んで陽子の顔を覗き見る。
　翠の瞳から止処なく溢れる涙は、彼の為だけに生まれた物だった。
「どこにも、いっちゃいや…」
　泣きながら訴える童女を、浩瀚は抱き寄せる。
「…っく、そばにいて……!」
　稚い声が木霊して、彼の心は俄かに波立ち始めた。

　愛しいとは、正にこの事だな。

　浩瀚は独白すると、童女の心音と胸中の潮音に耳を傾け言った。
「仰せのままに」

　了

2001.09.22

……やたず様のコメント……

……実に恥ずかしい内容を書きました。
うふふｖ　ちびちゃんでなければ大騒ぎです。

きゃーーーｖｖ

もうもうもう！！

か・わ・い・い！！！

総合掲示板で雅言葉のクイズがあって、真面目に答えたら「まさか本当に答えがくるとは」とか言われちゃいました(笑)

コラ(笑)

でも、これをいただけたので大満足！！
携帯で書いているのでちょうど１０００文字らしいです(笑)

１０００文字にちゃんと収められるってところがすごい。

ちょうど小説掲示板でちび陽子シリーズの１が打ち止めになったあとだったので、話としてはそのつなぎみたいなものですねｖ

早く続きが読みたいよおーーーー！！！

ていうか、やたずさんが試験終えたらサイトを開くみたいなので、それ待ち？

待てないっつうの！！(笑)

丈田のちび陽子「幼姫」←ペーパー小説。とは違った感じの陽子で、これもまた萌え～ｖ
はるこさんのちび陽子やありんさんのちび陽子、やたずさんのちび陽子。

みんな可愛いっ！！！

まったく、ちび陽子のかわいさには悶絶ものです！！

男たちもな～(笑)　たまらんだろうて(笑)

罪なオナゴじゃあ～ｖ

やたずさん、本当にありがとうございました～ｖ