延王×陽子/M様
『ごちそうさま』
陽子は持って来た盆を傍らの小台に置くと臥牀に腰掛け、まだ眠っている延王にそっと手を置いた。
「延王? もう昼餉の時刻も過ぎましたけど」
軽く揺さぶり起こす。本当は疲れているのだろうから、もう少し眠らせてあげたいのだが。
「………もうそんな時間なのか…?」
延王は瞬きをしながら言った。
「ええ。そんな時間ですよ。食事を持ってきました」
「じゃあ、ここで食べていっていいか?」
「もちろんです。……だけど…」
「だけど?」
陽子は腰掛けたまま、起き上がった延王の胸元に軽く身を寄せた。
「だけど……、ちょっとだけ…」
囁きながら延王の首に腕を廻した。延王は陽子の腰を引き寄せる。
「お前の時間はいいのか?」
髪を解き、頭皮に指を滑らせるように撫でる。
「ええ。いいんです……。延王こそ、お腹、空いてらっしゃいませんか?」
体重をかけ、臥牀に倒れ込む。
共に言葉だけは相手を気遣っているが、行動は違った。誘うように指が動き、唇からは甘い溜息と甘い睦言が洩れる。
陽子の官服が臥牀の外に放り投げ出されると、しなやかな腕が延王の夜着を剥ぎ取った。
陽子の下着と胸に巻きつけたさらしが官服の上にばさりと捨てる様に投げ出される。しなやかな腕が延王の頭を抱え込み、胸元に引き寄せた。
後はただ、甘く切なげな声と、生々しい交わりの音が響き渡った。
「…ご馳走様でした」
延王は満足げに陽子の耳元に囁いた。
「まだ食事は済んでいないでしょう……?」
気だるげに喋る陽子に、延王はくつり、と笑った。
「こういうのも、旨い食事だと言うもんだろう?」
「――!」
陽子は真っ赤になって、男から身を離す。そして、突っ伏す。
「…そういう言い方って、なんだかやらしいです」
「そうか?」
延王は晴れやかに笑った。
陽子は延王の笑い声に複雑になりながらも、『良かった』と安堵する。男の笑みを見て、疲れているみたいだったがそれが解消されたみたいで良かったと、そう思った。
了
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2006.12.05 |
……M様のコメント……
お食事とベットと陽子ちゃんです。
短く、爽やかです。
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Mっちーーーー!!
同人誌に続いて炎帝月帝でもデビュー!!
キャー!!(パフパフドンドン!)
大好き〜v
Mっちにはいつもいつもすごいリクエストをしている私ですが、
それにいつも答えてくれるMっちが大好きです!!
>陽子は真っ赤になって、男から身を離す。そして、突っ伏す。
「…そういう言い方って、なんだかやらしいです」
きゃーーvvv
メガトンヒット!!
陽子、かわいいーー!!!!
Mっち、Mっち、ステキな小説いつもありがとう!!
これからもよろしくお願いいたしますv(伏礼)
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