浩瀚×陽子/亜美様





   
『クリーム』





「悪いなぁ、忙しい浩瀚に手伝わせたりして。でも皆をびっくりさせたいんだv ・・・あれ、浩瀚ったらクリームがついてるよ?」
「は?」
「ほら、ここ」
陽子は浩瀚の口元に指先を運ぶと、くすりと笑った。
「浩瀚・・・なんだかカワイイ」
少し目を見開いた浩瀚は一呼吸おいてから陽子に尋ねた。
「・・・お味はいかがですか?」
陽子は指先についたクリームをペロリと舐めてみた。
「うん? 美味しいよ、上出来vv」
「では・・・わたくしも、お味見を」
「うん」
浩瀚の切れ長の黒い目が間近に見え、きらりと光ったと思う間もなく、陽子の唇は塞がれてしまった───陽子の差し出した指には目もくれず。

呼吸を求めて陽子が、はぁ、と息をつくと、浩瀚は満足げににっこり微笑んだ。
「・・・おいしゅうございました」
「・・・ば、ばかっ」





 了





2003.02.27





まぐろさんのお絵びのレス小説でした。






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