浩瀚×陽子／みさお様

　　　『就寝前』

涼やかな瞳も、いつも私を包み込んでくれる唇も、何も変わらないというのに……何故髪を下ろしただけでこうも印象が変わってしまうんだろう。目の前にいる浩瀚はなんだか違う男の人に思えてしまう。
そう思うだけで頬が熱くなってきて、胸もドキドキする。あまりの艶っぽさにくらくらと眩暈がしてくる。
ダメだ。早くこの場から立ち去らなければ。踵を返すも背後から浩瀚に抱き竦められてしまう。
「主上」
耳元でたった一言囁かれるだけで体中の力が抜け落ちてしまいそうになる。なんとか必死に堪えようと頑張るが。
「主上、もしや病んでおられますか？お体がとても熱くてらっしゃる。……こちらも」
そう言いながら陽子の官服の合わせ目から手を忍ばせて円を描くように揉みしだく。
「あっ……」
「脈が……速い」
耳朶を噛んで項から首筋に舌を這わせると陽子は力なく浩瀚に体を預けた。
「これは重症でいらっしゃる」
浩瀚は陽子の膝裏に手を伸ばすとひょいっと抱き上げた。頬を染め被衫の襟元をぎゅっと掴む陽子が愛しい。
「臥床にてじっくり看病させて頂きましょう」
.浩瀚はくつくつと笑った。

了

2004.07.02

みさおさんにさしあげた浩瀚のイラストに挿し小説が！
諸手をあげて頂戴いたしましたｖ
うれしーーーー！！

みさおさんの浩瀚、エロいわ～ｖ　ハアハア（ハアハアすな！
本当にありがとうございましたｖ